この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
本展は、中嶋泉著『アンチ・アクション─日本戦後絵画と女性画家』(ブリュッケ、2019年、第42回サントリー学芸賞受賞)で開示された視座をもとに、日本の近現代美術史の再解釈を試みる企画です。
第二次世界大戦敗戦後の1950年代から60年代にかけて、日本では短期間ではあるものの女性作家が前衛美術の領域で大きな注目を集めました。その後押しをしたのが、欧米を中心に隆盛し、フランスを経由して流入した芸術運動「アンフォルメル(非定形)」と、それに応じる批評家たちの言葉です。ところが、ほどなくして熱は冷め、アンフォルメル運動が一時的な「旋風」に過ぎなかったという反省とともに、「アクション・ペインティング」という様式概念がアメリカから導入されると、女性作家たちは如実に批評対象から外されていくことになります。豪快さや力強さといった、男性性と親密な「アクション」の概念に、中原佑介や東野芳明といった、その後の美術史を形作ることになる男性批評家たちが反応し、伝統的なジェンダー秩序の揺り戻しが生じたのです。
こうした経緯を分析したうえで、中嶋氏が女性作家たちの「アクション」への対抗意識を指して創案したのが、本展タイトルにある「アンチ・アクション」という印象的な言葉です。
本展では、ジェンダー研究の観点から美術史の読み直しを図る「アンチ・アクション」の概念を足がかりに、草間彌生、田中敦子、福島秀子をはじめとした14名の女性作家による作品およそ120点を紹介します。ぜひこの機会に、彼女たち、それぞれのアクションへの対抗意識と独自の挑戦の軌跡にご注目ください。
◆ 出品作家
赤穴桂子、芥川(間所)紗織、榎本和子、江見絹子、草間彌生、白髪富士子、多田美波、田中敦子、田中田鶴子、田部光子、福島秀子、宮脇愛子、毛利眞美、山崎つる子
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2025年10月4日(土)〜2025年11月30日(日) |
|---|---|
| 会場 |
豊田市美術館
|
| 展示室 | 展示室6, 7, 8 |
| 住所 | 愛知県豊田市小坂本町8-5-1 |
| 時間 |
10:00〜17:30
(最終入場時間 17:00)
|
| 休館日 |
月曜日 ※10月13日、11月3日、24日は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,500円(1,300円) 高校・大学生 1,000円(800円) 中学生以下 無料
|
| TEL | 0565-34-6610 |
| URL | https://www.museum.toyota.aichi.jp/ |
豊田市美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
巡回展TRAVELING EXHIBITION
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。
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出展作品・関連画像IMAGES
山崎つる子 《作品》1963年 兵庫県立美術館蔵(山村コレクション)
© Estate of Tsuruko Yamazaki, courtesy of LADS Gallery, Osaka and Take Ninagawa,Tokyo
芥川(間所)紗織 《黒と茶》1962年 東京国立近代美術館蔵
田中敦子《地獄門》1965-69年 国立国際美術館蔵 ©Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association
田部光子《繁殖する(1)》1958-88年 福岡市美術館蔵
福島秀子《ホワイトノイズ》1959年 栃木県立美術館蔵
宮脇愛子《作品》1964年 公益財団法人アルカンシエール美術財団/原美術館コレクション
毛利眞美《裸婦(B)》1957年 東京国立近代美術館蔵
赤穴桂子《黒の中の四角》1961年 個人蔵
江見絹子《空間の祝祭》1963年 個人蔵


