この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
松谷武判(1937-)は、60年を越える活動を通して、物質が示す表情や肌理(きめ)、存在感と生命の波動、流動を交錯させる優れた制作を続けてきました。1960年代前半に当時の新素材であるビニール系接着剤(ボンド)を使って有機的フォルムを生み出すレリーフ状の作品で具体美術協会*の第2世代の俊英として名を馳せ、1966年に渡仏。パリを拠点に、当時現代アートの最前線であった版画の領域で新たな取り組みを開始します。
平面メディアにおける空間性と時間性の探求から、やがて表現は幾何学的であると同時に有機的なフォルムと鮮烈な色彩を特徴とするハードエッジの表現に移行。1970年代後半からは紙と鉛筆という身近な素材を用いて制作行為の始原へと溯行し、黒のストロークで画面を塗り込めて生命的な時間を胚胎させる表現を確立。ボンドによる有機的な造形にも改めて取り組み、そこに鉛筆の黒を重ねた作品で新境地を拓きます。作品は建築を取り込んだインスタレーションの形をとることも多くなり、同時にパフォーマンスでも独自の個性を発揮します。
現在もパリを拠点に旺盛な制作を続ける松谷は、2017年のヴェネチア・ビエンナーレ、2019年のパリ、ポンピドゥー・センターでの回顧展など、改めて国際的な評価を高めています。近年はひとつの手法や表現にとらわれることなく、その制作はますます自由で大らか、大胆にして密やかな繊細さをたたえて進行しています。さまざまな物質が示す表情に生身の身体と五感で対峙することで生み出される松谷武判の作品、その豊かな多様性は、見るものに語りかけてやみません。
本展は、最新の調査に基づいて構成される初期から最新作を含む作品、資料、映像など200点以上によって松谷武判の全貌を紹介します。
*具体美術協会:1950-70年代に戦後日本の前衛芸術を牽引した芸術家集団。その先駆性は世界的な評価と注目を集めている。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2024年10月3日(木)〜2024年12月17日(火) |
|---|---|
| 会場 |
東京オペラシティ アートギャラリー
|
| 住所 | 東京都新宿区西新宿3-20-2 |
| 時間 |
11:00〜19:00
(最終入場時間 18:30)
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| 休館日 |
月曜日 祝休日の場合は翌火曜日 |
| 観覧料 | 一般 1,600円(1,400円) 大・高生 1,000円(800円) 中学生以下 無料
|
| TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
| URL | https://www.operacity.jp/ag/ |
東京オペラシティ アートギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
《二つの形》 2022 作家蔵 Courtesy the artist and Hauser & Wirth ©Takesada Matsutani Photo: Nicolas Brasseur
パリ、バスティーユのアトリエにて制作中の松谷武判、2019 Photo: Michel Lunardelli
《圧迫》1958 作家蔵 Courtesy the artist ©Takesada Matsutani Photo: Kaoru Minamino
《作品 63-A-36》1963 姫路市立美術館蔵
《作品 66-2》1966 宮城県美術館蔵
《繁殖-黒》1967 芦屋市立美術博物館蔵
《繁殖-ピンク》1970 芦屋市立美術博物館蔵
《日本海-8》1978 芦屋市立美術博物館蔵
《流れ-6》1982 東京都現代美術館蔵 *1983年、ベルギーでの展示風景 ©松谷武判アーカイブス















