この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
人間の思索のみに閉じるアートに強い意識改革を求め、芸術の始まりに立ち戻って人間がものをつくることへの問い直しを試みてきた鴻池朋子の個展「根源的暴力」。今回はそのVol.3 として「皮と針と糸と」を開催いたします。
本展では反響を呼んでいる24メートルに及ぶ《皮緞帳》をはじめ、鴻池作品に多く見られる“縫う”という行為に焦点を当てます。
ホモ・サピエンスが5万年前に針という道具を発明し、防寒服をつくり世界中へ旅立ってから今日まで続く裁縫は、私たちの中に手芸として息づき、一方、美術からは劣るものとして周縁に押しやられてきた日常の手仕事です。
しかしそこには、私たちの体内に封印されてきた痛みや喜びが豊かに縫い繕われ、新たな声となり外界へと解き放たれる力が潜んでいます。
「人間がものをつくり生きていくということは、自然に背く行為であり根源的な暴力です」と、鴻池は再帰的な矛盾を投げかけ私たちを挑発します。ここ新潟の土地の手触りとともに、その芸術の問いを観客とともに考え、紡いでいきます。
◆鴻池朋子(こうのいけ・ともこ)略歴
1960年秋田県生まれ。1985年東京藝術大学日本画専攻卒業後、おもちゃのデザインを経て、1998年より様々なメディアを用いて、現代の神話を壮大なインスタレーションで表現している。2011年の東日本大震災以降、人間と自然の関係性において深く悩み、それまでの制作を一旦中止し、動物-人間学、おとぎ話、考古学、人類学、民俗学などの分野の研究者と対談とコラボレーションを重ねる。2015年の「根源的暴力」展では、皮や粘土などの素材を用いた作品を発表し、人間の思索や現象のみに閉じてしまっているアートに強い意識改革を求め、芸術の始まりに立ち戻って、人間がものをつくることへの問い直しを試みた。現在は、アートが人間のためだけのものではなく、動物や自然や人間以外のものに向かっても開かれていくように考察を続け、作品を発表している。
※本展覧会では、会場内での写真撮影が可能です。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2016年12月17日(土)〜2017年2月12日(日)
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|---|---|
| 会場 |
新潟県立万代島美術館
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| 住所 | 新潟県新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階 |
| 時間 |
10:00〜18:00
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| 休館日 | 12月19日(月)、12月28日(水)~1月3日(火)、1月16日(月)、1月30日(月) |
| 観覧料 | 一般 1,000円(800円) 大・高校生 800円(600円) 中学生以下無料 前売券(10/28~12/16)一般のみ発売 800円
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| TEL | 025-290-6655(代) |
| URL | https://banbi.pref.niigata.lg.jp/ |
新潟県立万代島美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
鴻池朋子《皮緞帳》展示風景(群馬県立近代美術館)2016年 ©Tomoko Konoike 撮影:宮島径
鴻池朋子《皮緞帳》(部分) 2015-16年 ©Tomoko Konoike 撮影:宮島径
鴻池朋子《皮絵 赤い水》2015-16年 ©Tomoko Konoike 撮影:宮島径
鴻池朋子展「根源的暴力Vol.2 あたらしいほね」展示風景(群馬県立近代美術館)2016年 ©Tomoko Konoike 撮影:宮島径
鴻池朋子《風が語った昔話》2015年 ©Tomoko Konoike 撮影:宮島径
鴻池朋子《着物 鳥》2015年 ©Tomoko Konoike
鴻池朋子《planet #1 first words》2013年 ©Tomoko Konoike
鴻池朋子《素焼粘土》2015年 ©Tomoko Konoike 撮影:宮島径
鴻池朋子《狼頭巾》2014年 ©Tomoko Konoike