この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
1970年代初めから環境音楽の先駆けとして活躍した吉村弘(よしむらひろし 1940–2003)。2003年の葉山館開館を機に吉村が作曲したサウンドロゴ『Four Post Cards』は、現在も葉山館で朝夕に館内を流れ、来館者を惹きつけています。
エリック・サティの楽譜に魅せられて音楽の道に進んだ吉村の活動は、音楽ばかりでなく、音を描くドローイングやパフォーマンス、サウンドオブジェ(音具)の創案、執筆と幅広いものでした。なかでも、1982年にリリースされたLP『ナイン・ポストカード』は、環境音楽という言葉を日本で広く世に知らせるきっかけとなりました。
一方で釧路市立博物館(北海道、1983年)や営団地下鉄南北線(東京都、1991年)、横浜国際総合競技場の外周部(神奈川県、1998年)など、公共空間の音響デザインを多く手がけ、また早くから美術館で開催する音をテーマとしたワークショップにも力を注ぎました。
雲のように空に溶け、広がっていく音の風景。吉村が目指した「空気に近い音楽」は今、コロナ禍で不自由な生活を強いられてきた人々の心を癒し、新鮮な驚きとともにあらためて注目されています。
没後20年を記念する本展では、初期のコンクリートポエトリー、楽譜、写真、映像作品、サウンドオブジェ、モビールなどのほか、小杉武久(こすぎ・たけひさ/1938–2018)や鈴木昭男(すずき・あきお/1941– )とともに行ったパフォーマンスやサウンドインスタレーション、公共施設のための音楽など、吉村の多面的な活動を資料群によって紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2023年4月29日(土・祝)〜2023年9月3日(日) |
|---|---|
| 会場 |
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
|
| 住所 | 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1 |
| 時間 |
9:30〜17:00
(最終入場時間 16:30)
|
| 休館日 | 月曜日 ※ただし、7月17日は開館 |
| 観覧料 | 一般 700円 20歳未満・学生 550円 65歳 以上 350円 高校生 100円
|
| TEL | 0467-22-5000 |
| URL | https://www.moma.pref.kanagawa.jp/ |
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
吉村弘撮影「海」1980年代 35mmリバーサルフィルム 神奈川県立近代美術館蔵
吉村弘「HOT BREATH 地下鉄にひそむ魚たちの熱い吐息 実験室とメディアの箱」でのサウンド・パフォーマンス
(1977年9月10日) 個人蔵 撮影:安齊重男 ©Shigeo Anzaī
吉村弘 楽譜『Clouds for Alma アルマの雲』1978年 インク、写真、紙 個人蔵 撮影:久保良
吉村弘『おやすみのまえに』楽譜表紙 1966年 鉛筆、紙 個人蔵 撮影:久保良
吉村弘《SOUND PLANET》1990年 銅、真鍮、鉄、ステンレスワイヤー、アルミ 神奈川県立近代美術館蔵 撮影:上野則宏
吉村弘《トイピアノ》1973年頃 外箱、トイピアノ、ロール楽譜 神奈川県立近代美術館蔵 撮影:上野則宏
吉村弘《[絵楽譜] FLORA》1987年 印刷、紙 神奈川県立近代美術館蔵 撮影:久保良
吉村弘《SOUND LETTER(1)》1988年 ビーズ、印刷、紙 神奈川県立近代美術館蔵 撮影:久保良
吉村弘《LETTER GARDEN(2)》1987年 植物、紙 神奈川県立近代美術館蔵 撮影:久保良

