企画展 山口啓介 ー カナリア

豊田市美術館

  • 開催期間:2015年12月19日(土)〜2016年4月3日(日)
企画展 山口啓介 ー カナリア 豊田市美術館-1
企画展 山口啓介 ー カナリア 豊田市美術館-2
山口啓介《RNA World─5つの空 5つの海》1991年、エッチング、紙、180×390cm 豊田市美術館蔵
山口啓介《星花冠/紫鐘 11月》2004年、顔料、樹脂、インクジェットプリント、カンヴァス、273×182cm、個人蔵
企画展 山口啓介 ー カナリア 豊田市美術館-1
企画展 山口啓介 ー カナリア 豊田市美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

山口啓介(1962年-)は、1990年前後から発表を重ねた版画作品で評価の高まった作家です。しかしその作品は、インクの物質感や形態の造形性といった側面が強調され、版画という枠を飛び越えた性格が具わっています。

絵画的な要素の強いその作品からは、自身の芸術的な関心を画面にぶつけ、新たな表現を目論む作家の荒々しくも力強い意志や進取の気性が伝わってきます。

当初、よく見られたモチーフに「方舟」、「洪水」といった神話的なイメージに起因するものがありますが、それらは神話のみにとどまらず、生命の連鎖、生と死、再生といったより身近で歴史的なまなざしへと私たちを導きます。その後には「エノラゲイ/原爆」、「プルトニウム輸送」、「原子力発電所」、「劣化ウランの子供たち」といった現実と直接結びつくようなイメージが表れるようになりますが、それは芸術家が真摯に「生きる」ことを見つめ、そしてまた過去に学び、あるいは社会の情勢を敏感に感じ取り、それとの関わりのなかから作品を生み出そうとしていることを示しています。

現代世界においては、国内に目を向けると震災と原発事故からの復旧が未だ先が見えない状況にあり、国外を見渡しても地域紛争が絶えず繰り返されています。私たちの世界に起きている災難は、誰もが犠牲者になる可能性があることを示しています。このような状況下にあって、芸術家は「炭鉱のカナリア」の役割を担うことができるのでしょうか。

本展覧会は、山口啓介の初期の代表作である版画作品から、その後の絵画作品、そして新作など数十点によって、作家の活動に迫り、作品の本質を露わにしようとするものです。鑑賞者は山口の作品を通して、世界に起きているさまざまな事象を考え、自分の身の回りの出来事を振り返るきっかけを得ることでしょう。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2015年12月19日(土)〜2016年4月3日(日)
会場 豊田市美術館 Google Map
住所 愛知県豊田市小坂本町8-5-1
時間 10:00〜17:30 (最終入場時間 17:00)
休館日 月曜日 
※祝日は除く
※展示替え、設備、保守点検による休館
観覧料 一般 800円(700円)
高校・大学生 500円(400円)
中学生以下 無料
※( )内は前売券及び20名以上の団体料金
  • ※市内在住または在学の高校生、障がい者及び市内75歳以上は無料(要証明)
TEL0565-34-6610
URLhttps://www.museum.toyota.aichi.jp/

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山口啓介《RNA World─5つの空 5つの海》1991年、エッチング、紙、180×390cm 豊田市美術館蔵

山口啓介《星花冠/紫鐘 11月》2004年、顔料、樹脂、インクジェットプリント、カンヴァス、273×182cm、個人蔵