この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
懐石とは“ふところの石”。修行中の禅僧が石を温めて懐にいだき、一時の空腹をおさえたという伝承から生まれた言葉で、お茶をおいしくいただくための簡素な料理の呼び名です。それは豪華な献立を誇るのではなく、心のこもった、おいしくて実のある新しい料理の形でした。
懐石にはいくつかの特徴が挙げられます。お客様が料理を一番おいしく召し上がれるよう、出来立てを一品づつ運ぶこと、亭主自ら給仕し楽しく主客交流すること、遠くの珍しい食材に重きを置かず身近な旬の食材を客の好みに合わせ工夫する事、最後まで頂いてもお腹に丁度良い量であること、さらに、料理にふさわしい器を楽しむことなどです。この形をはじめたのは千利休であり、江戸時代中期頃にはさらに形式が整い、今日の懐石となりました。
本展覧会では、所蔵の茶道具と懐石の器から、名品を選りすぐって展観します。茶室の掛物として極めて珍重された大徳寺開山・大燈国師の墨蹟や、織部・黄瀬戸・志野など美濃窯の向付、光悦、乾山や、瀬戸、唐津、伊万里、備前、信楽焼の茶碗や食器、秀衡椀や永田犮治の蒔絵椀、煌びやかな和ガラスの器など、時には作品に料理を盛り付けた写真を添えて、お楽しみいただきます。
また江戸時代の近衛家当主であり貴族として最高の地位にあった近衛予楽院の茶会記をもとに、当時の茶会で乾山や和ガラスの器がどのように使われていたかを紹介するコーナーや、初公開となる大井戸茶碗「小一文字」(益田鈍翁・松永耳庵旧蔵)とその取り合わせを含め、MIHO MUSEUM の原点であるコレクションが並びます。
茶の湯の中で育まれた深い文化と、もてなしの心を土台として、日本人の豊かな感性が生み出してきた懐石の器を、どうぞお楽しみください。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2022年3月19日(土)〜2022年8月14日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
MIHO MUSEUM
|
| 住所 | 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 |
| 時間 | 10:00〜16:00 (最終入場時間 15:00) |
| 休館日 |
月曜日 3月22日(火)、7月19日(火) ※ただし3月21日(月)、7月18日(月)は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,300円 高・大生 1,000円 中学生以下 無料 ※20名以上の団体は各200円割引 ※4月1日~5月8日は団体受入不可 ※オンラインによる事前予約制 |
| TEL | 0748-82-3411 |
| URL | https://www.miho.jp/ |
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出展作品・関連画像IMAGES
鼠志野向付 桃山時代 16世紀 美濃窯〔鯛、ぼうふう、岩茸、わさび、しょうゆジュレ〕 撮影:越田悟全 MIHO MUSEUM蔵
万歳楽字茄子形燗鍋 西村道也作 江戸時代 延享元年(1744)引盃と盃台 渡辺喜三郎作 明治-昭和初期 20世紀 MIHO MUSEUM蔵
宮島釜 江戸時代 17世紀 伝来:徳川家康―大久保藤五郎 益田鈍翁旧蔵 MIHO MUSEUM蔵
(春季のみ展示)
芦屋霰巴地紋真形釜・唐銅朝鮮風炉 桃山時代 16世紀 石見芦屋製 毘沙門堂伝来 益田鈍翁旧蔵 寸松庵敷瓦 江戸時代 瀬戸窯 MIHO MUSEUM蔵
(夏季のみ展示)
織部切落向付 桃山-江戸時代 17世紀 MIHO MUSEUM蔵
色絵竜田川向付 江戸時代 18世紀 乾山窯 MIHO MUSEUM蔵
松漆絵三つ椀(秀衡椀) 桃山-江戸時代 16-17世紀 MIHO MUSEUM蔵
(春季のみ展示)
絵替草花蒔絵螺鈿平煮椀 永田犮治作 江戸時代 18-19世紀 MIHO MUSEUM蔵
(夏季のみ展示)
織部四方手鉢 桃山-江戸時代 17世紀 美濃窯 MIHO MUSEUM蔵





