この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
人は「庭園」を巡るとき、何を思うのでしょうか。一人たたずむときも、親しい人と会話しながら楽しむときも、何かしら気持ちを切り替える場所として、庭園はあるのではないでしょうか。
高橋治希(1971- )は、美術館の空間に庭園としての「園」を作り出します。一貫して、風景や自然をテーマにインスタレーション作品を制作してきた高橋が、社会に対して声高に叫ぶ作品ではなく、もっと個人的な作品との出会いを生み出したいと行き着いたのが「園林」でした。
園林とは、中国の庭を総称する言葉です。園林は、人がゆっくりと巡り歩くにしたがって、さまざまな風景と出会う構造を持っています。一つひとつの風景に思想があり、人生のあらゆる場面が凝縮されています。自分自身の歩みによって、それぞれの人生が心に映し出され、人と宇宙がつながります。
金沢21世紀美術館に作り出される園林には、水があり、山があり、光があり、闇があります。何種にも及ぶ野草は、私たちが共に生きている植物たちです。光を透過する白磁は、触れれば砕けてしまうもろさも持っていますが、大切に扱えばそのままの形で永遠に残り続けます。硬質さともろさを併せ持つ風景から、人生のはかなさや、消えてはまた巡る記憶の数々がより一層強く意識されるに違いありません。
園林は、自然を素材としていますが、決して自然ではありません。複雑な思想を映し出し、見る人を想定しながら造形される「作品」です。高橋は、西洋の美術史の文脈から意識的に離れ、見る人それぞれの精神性を映し出す園林を展示空間に創造し、東洋的なインスタレーション作品の在り方の追究を試みます。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2020年12月19日(土)〜2021年5月9日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
金沢21世紀美術館
|
| 住所 | 石川県金沢市広坂1-2-1 |
| 時間 |
10:00〜18:00
(最終入場時間 17:30)
|
| 休館日 |
月曜日 5月6日 ※ただし、2021年5月3日は開場 |
| 観覧料 | 無料 |
| TEL | 076-220-2800 |
| URL | https://www.kanazawa21.jp/ |
金沢21世紀美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
石川県で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES
高橋治希《sea vine-波打ち際にて-》2019 瀬戸内国際芸術祭2019、香川 photo: KIOKU Keizo
高橋治希《春驟雨》2011 「COLORS OF SEASONS」京都芸術センター、京都
高橋治希《in the vine》2011 金沢アートグミギャラリー、石川
高橋治希《蔓蔓−夜の手触り−》2015 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2015、新潟
高橋治希《高瀬川庭園》2017 北アルプス国際芸術祭 2017、長野
高橋治希《sea vine-波打ち際にて-》2019 瀬戸内国際芸術祭2019、香川 photo: KIOKU Keizo