この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
文様をちりばめた華やかさとは対照的な、装飾をそぎ落とし素材の特性を生かしたミニマルな造形の美しさは、工芸ならではの魅力です。
今回は根津美術館のコレクションを軸に、3つの切り口で素材が形作る造形美を見つめます。ひとつは、中国の宋元時代を中心とした無文の漆器や磁器に代表される、均整と洗練を極めた唐物のかたちです。次に、長年の使用に耐えるたくましさを持った日本の用のかたちです。特に寺社の什器であった朱漆器は、後世その力強い造形に加えて塗膜の摩耗にさえも美が見いだされるようになりました。そして、新たな価値の創出に挑み続ける茶道具のかたちです。中でも、素材のバリエーションが豊かな花入と水指のかたち、また茶席では脇役としてさりげなく場を支える塗物の茶道具のかたちにあらためて光を当てます。
本展覧会では特に漆という素材に注目します。漆は、ウルシノキから採取される樹液を用いた天然の塗料であり、接着剤でもあります。塗料としての漆は、硬化すると麗しい艶のある頑強な塗膜を形成します。この美しさと強さを兼ね備えた希有な素材は珍重され、古来さまざまな造形に用いられてきました。これら漆工に陶磁や金工の名品も織り交ぜながら、文様がないからこそ鮮明になる、かたちのチカラ、素材の魅力をご堪能ください。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2022年2月26日(土)〜2022年3月31日(木) |
|---|---|
| 会場 |
根津美術館
|
| 住所 | 東京都港区南青山6-5-1 |
| 時間 | 10:00〜17:00 (最終入場時間 16:30) |
| 休館日 |
月曜日 3月22 日(火) ※但し3月21日(月・祝)は開館 |
| 観覧料 | オンライン日時指定予約 一般 1,300 円 (1100 円) 学生 1,000 円 (800 円)
|
| TEL | 03-3400-2536 |
| URL | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
根津美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
朱漆盤 日本・室町時代 永正3 年(1506) 根津美術館蔵
黒漆輪花椀 中国・北宋時代 12 世紀 根津美術館蔵 永田牧子氏寄贈
重要文化財 青磁竹子花入 龍泉窯 中国・南宋時代 13 世紀 根津美術館蔵
緋襷鶴首花入 備前 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
刷毛目茶碗 銘 八重葎 朝鮮・朝鮮時代 16 世紀 根津美術館蔵