この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
鈴木藏(すずきおさむ 1934年~)は、岐阜県土岐市で生まれ、郷里のやきものである「志野」に60年以上にわたって取り組み続ける、現代志野を代表する作家のひとりです。
釉薬技師だった父の下で製陶や釉薬の技術を学んだ鈴木は、20代半ばより作品制作入り志野に取り組むと、数々の陶芸展で賞を重ね、1994年には志野の重要無形文化財保持者に認定されるなど評価を高めました。
志野は、長石の白釉に、地元で採れるざんぐりとした焼け味の土を合わせることで生まれる温かみのある白や、窯の熱により引き出される鮮やかな緋色が魅力のやきものです。桃山から江戸時代初期にかけて優れた茶陶や食器が生産された後、技術が途絶えていたものが、昭和初期になり陶芸家や学者、愛好家らに注目され、研究、復興が進みました。
歪みをもった独特な形、絵付けや象嵌など装飾技法を駆使した斬新なデザインなど、当時の陶工たちの創意を伝える桃山の志野は、現在でも多くの陶芸家が目標とする存在です。
鈴木はそうした過去の優品や先達の仕事から学びつつも、単に古陶の形や制作技法を伝統として踏襲するのではなく、現代性を持った志野を生み出すことに挑み続けてきました。
その作陶姿勢を端的に示すのが、志野は焼き上がりの問題から薪窯焼成するのが最良と考えられていたのに対し、鈴木は作家として独立した1960年代当初より一貫してガス窯を導入し、新しい技術を用いて土や釉薬試験を重ね、志野の焼きを追究したことです。
長年の試行錯誤を経て改良された、独自のガス窯を用いて焼成される鈴木の志野は、作家ならではの力強い造形、味わい深い土や釉薬の調子に多彩な装飾技法が盛り込まれ、独特の存在感を放ちます。
展覧会では本展のために作り溜められた志野茶碗を中心に、花生、香炉、大型作品などの新作に一部旧作を加え、60点程の作品を紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2020年12月12日(土)〜2021年3月21日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
菊池寛実記念 智美術館
|
| 住所 | 東京都港区虎ノ門4-1-35 |
| 時間 |
11:00〜18:00
(最終入場時間 17:30)
|
| 休館日 |
月曜日 ※ただし2021年1月11日は開館 2021年1月12日(火) 年末年始 12月28日~2021年1月1日 |
| 観覧料 | 一般 1,100円 大学生 800円 小中高生 500円 |
| TEL | 03-5733-5131(代表) |
| URL | https://www.musee-tomo.or.jp/ |
菊池寛実記念 智美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿はこちらから。
ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都港区で開催中の展覧会
出展作品・関連画像IMAGES
鈴木藏「志野茶碗」 2018年(撮影: 白井亮)
鈴木藏「志野茶碗」 2018年(撮影: 白井亮)
鈴木藏「志野香炉」 2020年(撮影: 白井亮)
鈴木藏「志野茶碗」 2017年(撮影: 白井亮)
鈴木藏「志野茶碗」 2019年(撮影: 白井亮)
鈴木藏「志野茶碗」 2017年(撮影: 白井亮)