この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
20歳と2ヵ月で夭折した関根正二は、日本近代のルネサンス期と呼ぶべき、大正時代の個性派画家です。16歳でデビューし、19歳のときに描いた《信仰の悲しみ》は、2003年に国の重要文化財に指定され、美術界に驚きをもって迎えられました。この最年少記録は、今後破られないでしょう。
わずか5年ほどの活動期間に生み出された作品は、確認されるもので油彩画27点、水彩素描等74点、印刷物等で知られる行方不明作品を入れても全部で120点程度なのです(油絵はフェルメールより少ない!)。このたびの回顧展では、新発見の作品6点、書簡4点を含む、過去最大の回顧展となります。
現在の福島県白河市搦目(からめ) に、半農の職人の次男として生まれた関根は、9歳で上京し、深川に住みます。東川( とうせん) 尋常小学校を卒業後、15歳のとき、幼なじみの伊東深水の紹介で東京印刷に給仕として勤めます。
ここで彼はオスカー・ワイルドを知り、さらに信州方面へ無銭旅行に出て、長野市にいた河野通勢とめぐりあいます。この体験後、16歳で描いた《死を思ふ日》は第2回二科展に初入選します。美術教育はごく短期間学んだだけですが、対象を刻み込む卓越した素描力と褐色を基調とした画風を獲得し、その後安井曾太郎の滞欧作を目の当たりにして、絵の骨格を意識し色彩へと目覚めていきます。
1918年は関根が大きくブレイクした年です。第5回二科展で樗牛賞(ちょぎゅうしょう、新人賞に相当)に輝いた《信仰の悲しみ》《姉弟》《自画像》は、「関根のヴァーミリオン」と賞賛された朱色、深い青緑などの鮮烈な色彩と、幻想性がとけあった作品です。前後して《少年》《三星》《子供》などの代表作を描きますが、病に冒され、翌年6月、絶筆《慰められつゝ悩む》に署名すらできず、関根はその短い生涯を閉じています。
◎巡回情報
「生誕120年/没後100年 関根正二展」
三重県立美術館
2019年11月23日(土・祝)〜2020年1月19日(日)
「生誕120年・没後100年 関根正二展」
神奈川県立近代美術館鎌倉別館
2020年2月1日(土)〜2020年3月22日(日)
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2019年9月14日(土)〜2019年11月10日(日)
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|---|---|
| 会場 |
福島県立美術館
|
| 住所 | 福島県福島市森合字西養山1番地 |
| 時間 |
9:30〜17:00
(最終入場時間 16:30)
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| 休館日 |
9 月:17日(火)、24日(火)、30日(月) 10月:7日(月)、15日(火)、21日(月)、28日(月) 11月:5日(火) |
| 観覧料 | 一般・大学生 1,000円(800円) 高校生 500円(400円) 小・中学生 300円(200円)
|
| TEL | 024-531-5511 |
| URL | https://art-museum.fcs.ed.jp/ |
福島県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
関根正二《信仰の悲しみ》1918年 大原美術館( 展示期間10/8~11/10) 重要文化財
関根正二《子供》1919年 石橋財団アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)
関根正二《三星》1919年 東京国立近代美術館
関根正二《姉弟》1918年 福島県立美術館
関根正二《神の祈り》1918年頃 福島県立美術館
関根正二《少女》1919年 個人蔵 100年ぶりの発見