この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
変革の時代に生きたスペインの巨匠フランシス・デ・ゴヤ(1746-1828)の最初の版画集『ロス・カプリチョス』(1799年出版)全80点を紹介します。
封建的な絵画制度に反発し画家の個性を重視したゴヤは、人間の影の部分にも強く惹かれていました。46歳で病のために聴覚を失ってからは、ますます内面世界へと沈潜していき、それに応じて独創性を高めていきます。とりわけ、版画の分野において、その特異な想像力を発揮しました。
「カプリチョス」は気まぐれ、戯れ、奇想などを意味します。ゴヤは時代に根強く残る迷信のほか、偽善や欲望などに目を向けました。版画集全体を象徴する一点《理性の眠りは怪物を生む》では、人間を惑わすあまたの悪徳が、コウモリやミミズクなど闇に生きる獣たちの姿で表されています。理性の不在を憂うメッセージが込められている一方で、獣たちの不穏な羽ばたきには限りない想像力の飛翔に対する賛美が見え隠れします。
自らの顧客である上流階級までをも諷刺の対象とし、極めて私的な芸術世界をこの版画集で結実させたゴヤでしたが、その余りの過激さ故、わずか2日で版画集は販売中止となりました。
暴力的なまでの想像力ーー奇想と創意ーーにみちた『ロス・カプリチョス』は、ゴヤの創作にかける情熱と芸術的な本質を体現した作品であり、近代的絵画の到来を預言するものでもあります。
聖と俗、美と醜、理性と狂気ーー残酷な現実と魅惑的な空想とが渾然一体となったゴヤの芸術をご堪能ください。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2018年10月6日(土)〜2018年12月24日(月・振)
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|---|---|
| 会場 |
市立伊丹ミュージアム
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| 住所 | 兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20 |
| 時間 | 10:00〜18:00 (最終入場時間 17:30) |
| 休館日 |
月曜日 10月9日(火)は休館 ※ただし10月8日(月)、12月24日(月)は開館 11月12日(月)~11月16日(金)は臨時休館 |
| 観覧料 | 一般 300円(240円) 大高生 200円(160円) 中小 100円(80円)
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| TEL | 072-772-5959 |
| URL | https://itami-im.jp/ |
市立伊丹ミュージアムの情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
《1番 フランシスコ・ゴヤ・イ・ルシエンテス、画家》伊丹市立美術館寄託作品
《26番 彼女たちはもう席を得た》伊丹市立美術館寄託作品
《37番 生徒の方が物知りなのだろうか?》伊丹市立美術館寄託作品
《43番 理性の眠りは怪物を生む》伊丹市立美術館寄託作品
《61番 彼女は飛び去った》伊丹市立美術館寄託作品