この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
展覧会は4章構成になっています。第1章では、夢二の若き日々を検証します。第2章では、出版や印刷・版画などを中心にした夢二の仕事を、第3章では、その中でも音楽や楽譜にまつわる仕事を取り上げ、第4章では、夢二の自伝小説『出帆』原画と、没後の龍星閣による出版活動などを紹介します。
◆ 第1章 夢二のはじまり
若かりし学生時代、夢二は新聞、雑誌に絵や詩を投書して糊口を凌いでいました。転機となったのは、明治38(1905)年6月に『中学世界』夏期増刊「青年傑作集」へ投書したコマ絵「筒井筒」の第一賞入選、そして明治42(1909)年の『夢二画集 春の巻』の刊行です。
本展では、早稲田実業学校に在学中に制作した肉筆の画文集『揺籃(ようらん)』を初公開し、若き日の夢二の姿を紹介すると同時に、初期の作例を通して、どのように画家として歩み始めたのか、夢二の原点に迫ります。
◆ 第2章 可愛いもの、美しいもの
大正3(1914)年10月、日本橋呉服町に「港屋絵草紙店」が開店します。夢二が正式に結婚した唯一の女性・岸たまきが主人を務めた港屋は、夢二がデザインした千代紙、便箋や封筒、半襟などを販売するブランドショップでした。また、恩地孝四郎や田中恭吉ら若い芸術家たちが集い、作品を発表できるギャラリーでもありました。
この時期には「夢二式美人」のスタイルが確立されただけでなく、絵葉書、雑誌の表紙や挿絵、本の装幀など、多方面にわたって夢二は活動を展開させていきました。自らの個展の開催にも意気込む一方で、鑑賞者や読者、女性や子どもの手に届く美術を提供し続けた夢二の幅広い画業を見ていきます。
◆ 第3章 目で見る音楽
夢二は数多くの楽譜の表紙を描いています。代表的なのは、セノオ音楽出版社より発刊されたセノオ楽譜で、日本や世界各国の楽曲のイメージをさまざまなジャンルの要素を取り入れたデザインで表現しました。夢二は自ら作詞を手がけた「宵待草」のほか270点余りの楽譜で、いわばジャケットを任されています。
また、夢二は童謡の楽譜にも積極的に参加しました。夢二が描いた大正時代の豊かな音楽の世界を紹介します。
◆ 第4章 出帆
昭和2(1927)年に都新聞で連載された『出帆(しゅっぱん)』は、夢二の半生を綴った自伝小説です。挿絵には、彼の愛した女性たちや彼女たちと訪れた風景、あるいは抽象的な心理描写などが水墨で描かれています。
『出帆』の連載後に海外へ旅立った夢二は、自ら新聞記事を切り抜いてまとめ、『出帆』の書籍化を友人らに託していました。夢二と交流した人々や龍星閣が尽力した夢二の著作や画集の刊行を通して、夢二を支え、見出し、繋いだ出版について再考します。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2018年5月19日(土)〜2018年7月1日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
東京ステーションギャラリー
|
| 住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 |
| 時間 |
10:00〜18:00
(最終入場時間 17:30)
|
| 休館日 |
月曜日 ※6月25日をのぞく月曜日 |
| 観覧料 | 一般 900円(700円) 高校・大学生 700円(500円)
|
| TEL | 03-3212-2485 |
| URL | http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201805_yumeji.html |
| 割引券 | http://www.ejrcf.or.jp/gallery/campaign.html |
東京ステーションギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
『婦人グラフ』第3巻第5号表紙 大正15(1926)年 千代田区教育委員会蔵
画文集『揺籃』表紙 明治36(1903)年 千代田区教育委員会蔵
《港屋絵草紙店》大正3(1914)年 千代田区教育委員会蔵
《大椿》大正3-4(1914-15)年 千代田区教育委員会蔵
セノオ楽譜《ロリタ》原画 大正12(1923)年 千代田区教育委員会蔵
セノオ楽譜《雲雀》原画 大正13(1924)年 千代田区教育委員会蔵
『出帆』原画 昭和2(1927)年 千代田区教育委員会蔵
『出帆』原画 昭和2(1927)年 千代田区教育委員会蔵
《白木蓮と乙女》大正8(1919)年頃 千代田区教育委員会蔵