この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
日本における抽象美術の父にして木版画近代化の立役者、そして時代に先駆けたマルチクリエイター恩地孝四郎(1891-1955)、じつに20年ぶりの回顧展を東京国立近代美術館で開催。戦後海外に流出した重要作62点や、日本で最初の抽象表現《抒情『あかるい時』》はもちろん、木版画、油絵、ペン画、写真、ブックデザインなど、その領域横断的な表現活動あわせて約400点を一挙公開します。
本展は、日本の抽象表現が誕生して100年を記念するにふさわしい、日本の抽象美術の父のひとりである恩地孝四郎、木版画約250点を中心に出品点数約400点を誇る過去最大規模の回顧展です。
海外に流出した恩地孝四郎の重要作62点が、大英博物館・シカゴ美術館・ボストン美術館・ホノルル美術館の4 館から一堂に里帰り展示されます。
木版画のみならず、恩地孝四郎の領域横断的な活動がうかがえる油彩、水彩・素描、写真、ブックデザインなど多彩な作品をご紹介、時代に先駆けたマルチクリエイターともいえる彼の創作の全貌に迫ります。
<恩地孝四郎について>
10代で竹久夢二に私淑し、1914年に東京美術学校に通う田中恭吉・藤森静雄とともに木版画と詩の同人誌『月映』を創刊、表現者の道を歩み始めました。また装幀家としても人気が高く、萩原朔太郎詩集『月に吠える』や室生犀星詩集『愛の詩集』などに恩地の活躍を見ることができます。
昭和期になると、ヨーロッパの新思潮に共鳴して構成的な人体像やクラッシック音楽に想を得た〈音楽作品による抒情〉シリーズを制作する一方、イメージと言葉とデザインの総合を目指した数々の詩版画集や、油彩画にも匹敵する重厚な肖像版画などを発表しました。
戦後は、GHQ関係者として来日した外国人コレクターたちの理解と励ましを受けて、抽象美術に専念するようになりました。晩年の10年間に作られた版画作品の半数以上が海外の美術館や蒐集家の手に渡っています。
本展は海外に流出した重要作62点も含めて、大正期から昭和の戦後期にかけて前人未踏の足跡を残した、恩地孝四郎の多彩な世界をご覧いただけます。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2016年1月13日(水)〜2016年2月28日(日) |
|---|---|
| 会場 |
東京国立近代美術館
|
| 住所 | 東京都千代田区北の丸公園3-1 |
| 時間 |
10:00〜17:00
(最終入場時間 16:30)
|
| 休館日 |
月曜日 ※月曜日が祝日又は振替休日に当たる場合は開館し、翌日休館 ※展示替期間、年末年始 |
| 観覧料 | 一般1,000(800)円、大学生500(400)円
|
| TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
| URL | https://www.momat.go.jp |
東京国立近代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
《抒情『あかるい時』》1915、木版・紙、東京国立近代美術館
《あるヴァイオリニストの印象(諏訪根自子像)》1946、木版・紙、東京国立近代美術館
《音楽作品による抒情 No.4 山田耕筰「日本風な影絵」の内「おやすみ」》1933[1935]、木版・紙、ボストン美術館 Museum of Fine Arts, Boston, Gift of L. Aaron Lebowich, 49.737
《裸膚白布》1928、木版・紙、ドゥファミリィ美術館
《自画像(ブルーズ)》1919頃、油彩・キャンバス、東京都現代美術館
《オバタマムシ(『博物志』)》1938-42頃、ゼラチン・シルバー・プリント、東京国立近代美術館
《春の譜》1944、木版・紙、東京国立近代美術館
《音楽作品による抒情 ドビュッシー「金色の魚」》1936、木版・紙、養清堂画廊
《アレゴリー No.2 廃墟》1948、木版・紙、東京都現代美術館

