この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
ヴェネチアが主導した東方貿易は、莫大な富と共に様々な知識もヨーロッパにもたらしました。ヨーロッパでは目にする事のなかった動植物や天然石、工芸品などに人々は大きな関心を示し、15世紀後半、イタリアの貴族たちはそれらを集めた博物陳列室を作りました。やがて、その陳列室はドイツを中心にヨーロッパ中の王侯貴族や文人たちの間で流行し、「驚異の部屋」と呼ばれるようになりました。その部屋には、世界中から集めた自然物や人工物、さらにはユニコーンといった空想上の動物にまつわる品などあらゆるものが収められ、世界の縮図とも言える空間を作り上げました。
17世紀に入り、より大きく豪華になった驚異の部屋は、世界に対する知識を得られる場所として公開されるようになり、現代の博物館や美術館の原型となりました。
その驚異の部屋が流行していた16~17世紀、ヴェネチアでも知的好奇心を刺激されたガラス職人たちが人々を驚かせるような、水晶をはじめとした宝石を真似たガラス、中国の白磁を模倣したガラスなどを作り出すための新たな技術開発に挑みました。そうして生み出された様々な色や模様の作品は、ヨーロッパ中を魅了し、ヴェネチアン・グラスはその名声を轟かせ、驚異の部屋の蒐集品の一つになりました。
本企画展では、「自然の驚異」、「人工の驚異」、「異国の驚異」の3章に分類し、ヴェネチアン・グラスを通して、王侯貴族や文人たちを熱狂させた「驚異の部屋」を紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2026年4月18日(土)〜2026年7月12日(日) |
|---|---|
| 会場 |
箱根ガラスの森美術館
|
| 住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48 |
| 時間 |
10:00〜17:30
(最終入場時間 17:00)
|
| 休館日 | 会期中無休 |
| 観覧料 | 一般 1,800円 高大生 1,300円 小中生 600円 |
| TEL | 0460-86-3111 |
| URL | https://www.hakone-garasunomori.jp/event/archive/2026_venetianglass_cabinetofcuriosities/ |
箱根ガラスの森美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
「レース・グラス鷲爪脚ゴブレット」、17世紀初頭、ヴェネチア
「アイス・クラック瓶」、16-17世紀初頭、ヴェネチア
「マーブル・グラス・デカンター」、16-17世紀、ヴェネチア
「聖骨容器型聖餐坏」、17世紀、ヴェネチア
「トリック・グラス」、19世紀、ヴェネチア
「長頸瓶」、1世紀、東地中海沿岸域
「点彩扁瓶」、16世紀、ヴェネチア
「モスクランプ形花器」、19世紀、ヴェネチア