この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
今川氏親とは?
今川氏親(いまがわうじちか 1473~1526年)は今川義元(1519~1560年)の父で、戦国時代の駿府(静岡市葵区)を本拠地とした戦国大名今川氏の基礎を築いた武将です。氏親は叔父の伊勢宗瑞(北条早雲)の支援を受けて今川氏の家督を継ぎ、駿河(静岡県中部)・遠江(静岡県西部)・三河東部(愛知県東部)を領国として支配しました。そして分国法「今川仮名目録」を制定し、先進的な領国支配の仕組みを整備しました。令和8(2026)年は氏親の没後500年にあたります。これを記念して、氏親の生涯やその政策、後世に遺した影響などについて紹介します。
◆ 第1章 今川氏親の生い立ちと自立
氏親は、駿河守護今川義忠の子として文明5(1473)年に生まれました。その家督継承は決して順調であったわけではありません。幼少期に父・義忠が遠江で戦死した後、今川(小鹿)範満との間で家督を巡る争いが起こり、氏親は一時小川城(焼津市)や丸子(静岡市駿河区)に身を寄せたとされています。長享元(1487)年に叔父である伊勢宗瑞(北条早雲)の支援を受けて今川氏当主の地位を奪還しました。
◆ 第2章 遠江・三河での戦い
家督を継承した氏親は、父親以来の宿敵である遠江守護の斯波氏勢力との戦いのため、駿河の武士たちを従え隣国の遠江へと出兵します。数度に渡る戦いにより遠江を領国化すると、その先の三河国へと進出しさらに勢力を拡大しました。氏親が築いた領国は、戦国大名今川氏の基礎を形づくりました。
◆ 第3章 氏親と今川文化
氏親の時代に駿河に花開いた今川文化。駿府の今川館があったと推定される一帯の付近からは当時の上流の人々だけが使う香炉や水注、白磁器など中国から伝わった高級な陶磁器が出土しています。また、島田の出身で今川氏に仕え、氏親の時代にも駿河に滞在した当代一流の文化人である連歌師の宗長は、今川氏の外交や文化に深く関わりました。静岡市駿河区丸子にある宗長ゆかりの柴屋寺には肖像画などの品々が伝わっています。
◆ 第4章 氏親の領国統治とその継承
氏親は晩年の大永6(1526)年4月に、33ヶ条からなる分国法「今川仮名目録」を制定し、喧嘩両成敗を進めて領国内の争いをなくそうとしました。戦国大名の分国法としては早期に作られたとされ、隣国の武田信玄など、他の大名にも影響を与えています。氏親の死後、その統治は正室の寿桂尼や子の今川氏輝・義元へと受け継がれました。
◆ 第5章 氏親の菩提寺、増善寺
氏親は大永6(1526)年6月に死去し、静岡市葵区慈悲尾の増善寺に氏親の墓が建てられています。氏親の菩提寺となった増善寺は、その後の今川氏当主や家臣から崇敬を受けています。また、今川氏のもとで育ち、江戸幕府をひらいて大御所となった徳川家康も増善寺を保護しました。寺には家康が用いた茶碗や硯なども残されています。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2026年4月25日(土)〜2026年6月7日(日) |
|---|---|
| 会場 |
静岡市歴史博物館
|
| 住所 | 静岡県静岡市葵区追手町4-16 |
| 時間 |
9:00〜18:00
(最終入場時間 17:30)
|
| 休館日 |
月曜日(国民の祝日・休日の場合は開館、翌平日休館) ※4月27日(月)は臨時開館 |
| 観覧料 | 企画展・基本展示 一般 1000円(900円) 高校生・大学生・静岡市居住70歳以上 700円(630円) 小中学生 250円(220円) 一般[団体] 800円 高校生・大学生・静岡市居住70歳以上[団体] 550円 小中学生[団体] 200円 企画展のみ 一般 400円 高校生・大学生・静岡市居住70歳以上 280円 小中学生 100円 一般[団体] 320円 高校生・大学生・静岡市居住70歳以上[団体] 220円 小中学生[団体] 80円
|
| TEL | 054-204-1005 |
| URL | https://scmh.jp/special_exhibition/20260425.html |
静岡市歴史博物館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
今川氏親木像(増善寺所蔵)
小川城跡から発見された漆椀と箸(焼津市歴史民俗資料館所蔵)
今川氏親感状(京都大学総合博物館所蔵 駿河伊達文書)
宗長肖像画(紫屋寺所蔵)
今川仮名目録(『今川記』より)(藤枝市郷土博物館・文学館所蔵)