この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
本展では、日本文化の根幹を成す素材のひとつであり、約9000年の歴史を持つ漆芸を紹介します。近代以前のものづくりを色濃く継承する漆芸は、時代の作り手たちによって問い直され続け、現代でも新たな表現が生みだされています。
漆作家の井川健と下條華子は、それぞれ異なる漆の形を導き出してきました。井川は、自然の造形を手がかりに、目の前にある線や面の観察と選択を重ねて、形を見出していきます。さらに漆を塗ることで、艶やかな塗膜を纏った美しい作品を生み出します。下條は、制作過程における予期せぬ形との出会いを大切に、複雑でおもしろみのある形を生み出します。漆、そして蒔絵などの加飾を施して完成する作品は、見る角度ごとに表情を変えます。
一方で、宙漆プロジェクトは、宇宙への憧憬を原点に、漆作品を成層圏へと送り出し、地球光での鑑賞に成功しました。この挑戦は、漆と宇宙を結ぶ新たな文化の可能性を切り開いています。
いずれの表現にも共有するものは、漆という素材の持つ美しさや特性への深い敬意、そして“つくること”への純粋な眼差しです。伝統的な技法と作家の感性が交差するとき、漆は悠久の時間を内包しながら、なおも果てしなく広がる可能性を示しています。無限の宇宙のような漆の奥深さを「宙」という言葉に託し、素材そのものの魅力や多彩な表現をお楽しみください。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2026年4月9日(木)〜2026年6月9日(火) |
|---|---|
| 会場 |
宇城市不知火美術館
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| 住所 | 熊本県宇城市不知火町高良2352 |
| 時間 |
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| 休館日 | 会期中無休 |
| 観覧料 | 一般 300円 高大生 200円 中学生以下無料
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| TEL | 0964-32-6222 |
| URL | https://www.museum-library-uki.jp/museum/ |
宇城市不知火美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
井川健《流れ雲》2025年 ©2025 EUREKA
井川健《波の舟II》2022年
下條華子《かの木の詩》2024年 撮影:久我秀樹
下條華子《明日の痕跡》2022年
久保尚子《浪》2023年 構想:宙漆プロジェクト
提供:宙漆プロジェクト