この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
今日、私たちの住む世界の夜は、まばゆい光であふれています。しかし、科学技術が発達し都市が拡大するまでは、人々はかすかな明かりで夜を過ごしていました。月や星の光、ランプの明かりは、闇への恐怖に対する心の拠り所でしたが、闇の中に浮かび、またたき、揺らめく光は、謎に満ちた夜の世界への豊かな想像力を育むものでもありました。
19世紀から現代にかけて、ガラスを素材とした作品は、その光と影の妙によって、豊かな象徴性や幻想性を帯びたものとなります。中でも、神秘的な光が織りなす陰翳によって夜や闇を表現した作品は、時には未知のものへの畏れとして、時には夢幻の世界への憧れとして、観る者の心を震わせました。趣に富んだ夜と闇の造形世界は、私たちの内面に絶えずはたらきかけ、心の奥に眠っている感性を呼び起こし続けて来たのです。
本展覧会は、ラテン語で「夜の」「闇の」を意味する「Noctis」と題し、ガラスならではの光が生む影、そして影が表現する夜と闇の魅力に迫ろうとする試みです。
夕陽の射す森に佇む。星に導かれて宵闇を歩く。月明かりの下で夜をさまよう……。
神秘的な光で影を、幻想的な影で夜や闇の不思議さ、美しさを表した作品との出会いは、見慣れた世界を新たな感性で捉える心を私たちに開かせてくれるでしょう。ガラスが魅せる、深淵なる影と光の世界へようこそ。
◆ 出品作家
エミール・ガレ、ドーム、フリードリヒ・エガーマン、ヨハン・レッツ・ヴィトヴェ工房、ルイス・C.ティファニー、ガブリエル・アルジィ=ルソー、フランソワ・デコルシュモン、アマルリック・ワルター、ジャン=バティスト・カミーユ・コロー、シャルル=フランソワ・ドービニー、ルネ・マグリット、ジェイ・マスラー、ギゼラ・シャボコヴァ、ヨセフ・マレク、市川篤、池本一三、小澄正雄、ロナルド・ペンネル、ヤロミール・リバーク、ヤン・エクスナル、小田橋昌代、木越あい、木下結衣、小曽川瑠那、岩田藤七、ロベール・クーチュリエ、塩谷直美、渡辺知恵美、イヴァン・マレシュ、藤田喬平、エルヴィン・アイシュ、川邉雅規、小島有香子、渋谷良治、高橋まき子、竹内洪、リチャード・マイトナー、藤田潤、山科昌子、石井康治(章構成順)
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2026年3月7日(土)〜2026年6月21日(日) |
|---|---|
| 会場 |
富山市ガラス美術館
|
| 展示室 | 2・3階 展示室1-3 |
| 住所 | 富山県富山市西町5-1 TOYAMAキラリ内 |
| 時間 |
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| 休館日 |
第1・3水曜日、5月13日(水) ※5月6日(水)は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大学生 1,000円(800円)
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| TEL | 076-461-3100 |
| URL | https://toyama-glass-art-museum.jp/exhibition/noctis/ |
富山市ガラス美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
木下結衣《余波》2023年 富山市ガラス美術館所蔵 撮影:末正真礼生
エミール・ガレ《鉢「紫陽花と樹林」》 1895‐1903年 北澤美術館
ドーム《葡萄文ランプ》1910年代 ポーラ美術館
©公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《夢みる人》1854年(1921年刊行)北海道立近代美術館
ルネ・マグリット《『マグリットの落とし子たち』魅せられた領域:大鳥は宝石島の鳥である…》1968年刊行 北海道立近代美術館
ジェイ・マスラー《街景》 1982年 北海道立近代美術館
池本一三《SCENE “LOVE IT” 9804》1998年 富山市ガラス美術館 撮影:池田ひらく
木下結衣《浸潤》2022年 作家蔵 撮影:林周悟
イヴァン・マレシュ《夜の訪問者》1996年 黄金崎クリスタルパーク



