この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
先人たちの文化や思想を伝える考古遺物や歴史資料、美術工芸品、それらを今日私たちが目の当たりにできるのは、これまでに多くの人々の手によって守り継がれてきたからにほかなりません。それはすなわち、目の前の文化財が次の百年へと息をつなぐことができるかどうかは今の私たちに懸かっていると言い換えることができるのでしょう。
本展は、住友財団の助成事業によって修理がなされ、よみがえった文化財を展示することで、文化財の保存修理を取り巻く環境と技術、そして人に光をあてようとするものです。社会の高齢化と地方の過疎、それに伴う文化財に携わる担い手の不足、逼迫する財政そして災害の激甚化と、文化財はいよいよ厳しい境遇に置かれています。何人もの人間が一つの作品のために連携して、厳選した材料を惜しみなく投入し、伝統と最新を兼ね備えた技術で最善を模索し続ける文化財修理というものが、はたして大量消費を前提としてコストパフォーマンスを重視する現代社会でどのように生き残っていけるのか。山積する課題を前に困惑して停止してしまわないためにも、文化財修理の意義と技術、さらにそこに注ぎ込まれた人々の努力を、改めてお伝えする展覧会です。
そもそも、文化財修理とは
長い歴史のなかで継承されてきた文化財。それを次代につなぎとめるためには、適切に修理を行うことが肝要です。現在残されている文化財も、過去の人々によって修理がなされたからこそ、今、目の前にすることができていると言えるでしょう。
現代の文化財修理で目指すのは、文化財の現状を尊重することです。すなわち制作された当時の姿を 想像して勝手に補ったり、色を変更したりはしません。それは「復元」と呼ばれる手法で、文化財修理とは区別されます。文化財修理が重視するのは、あくまで現在残されているオリジナル部分の保全です。
本展は、文化財修理という視点から美術工芸品を見つめ直す場とし、作品に宿る魅力とそれを守る意義を改めて感じていただく機会にいたします。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2026年4月4日(土)〜2026年6月28日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
泉屋博古館
|
| 住所 | 京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 |
| 時間 |
10:00〜17:00
(最終入場時間 16:30)
|
| 休館日 |
月曜日、4月24日(金)、5月7日(木)、5月8日(金) ※5月4日は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 学生 800円(700円) 18歳以下 無料
|
| TEL | 075-771-6411 |
| URL | https://www.sen-oku.or.jp/kyoto/ |
泉屋博古館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
重要文化財「佐竹本三十六歌仙絵切 源信明」 鎌倉時代・13世紀 泉屋博古館 Ⅰ期展示(4/4~5/6)
重要文化財「阿弥陀如来坐像」平安・大治5年(1130)泉屋博古館 通期展示
京都府指定文化財 塩川文麟筆 報恩寺本堂障壁画「山水図」江戸・天保7年(1836)報恩寺 場面替えあり
「繻子地刺繍 仏涅槃図」 江戸・元禄4年(1691)三寳寺 Ⅰ期展示(4/4~5/6)
重要文化財「弥勒下生変相図」 高麗・忠烈王20年(1294)妙満寺 Ⅱ期展示(5/9~5/31)
重要文化財「十一面観音立像」 鎌倉・文永5年(1268)乙訓寺 Ⅱ・Ⅲ期展示(5/9~6/28)
〔修復中画像〕泉屋博古館蔵「佐竹本三十六歌仙絵切 源信明」
〔修復中画像〕泉屋博古館蔵「阿弥陀如来坐像」
海北友雪筆 麟祥院本堂障壁画「雲龍図」 江戸時代・17世紀 麟祥院 場面替えあり

