この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
アドルフ・ヴェルフリ(1864-1930)は、スイス、ベルン近郊の貧しい家庭に生まれ、31歳で精神科病院に収容され、亡くなるまでの35年間を病院で過ごしました。
収容から数年後、創作に目覚めた彼は25,000ページにおよぶ膨大な作品群を残します。美術教育を受けずに生みだされた他に類をみない表現、奇想天外な物語性、そして音楽に対する情熱はまさに驚異です。
日本における初めての大規模な個展となる本展は、ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団の所蔵品から70余点を紹介。緻密にして壮大、エキセントリックにしてファンタスティックな創造性をお楽しみ下さい。
【FEATURE|内覧会レポート】「芸術とは何か?」という命題を浮かび上がらせる、「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」が東京ステーションギャラリーにて開催
■ アドルフ・ヴェルフリ 略歴
アドルフ・ヴェルフリ(Adolf Wölfli)は1864年、スイス、ベルン郊外の貧しい家庭に、7人兄弟の末っ子として生まれました。酒癖の悪い父は家庭を顧みず、母は病弱で、子どもたちの養育は里子奉公制度に委ねられました。ヴェルフリは里親の元を転々とし、厳しい労働を強いられたり、折檻を受けるなどし、学校に通うこともままなりませんでした。そして11歳になるまでに両親を亡くします。いくつかの恋愛も経験しますが、うまくいかず、孤独と生活苦に苛まれる日々を送ります。数回にわたる犯罪の末、31歳のときに統合失調症と診断され、精神科病院に収容されました。収容から4年後の1899年、鉛筆と新聞用紙を与えられたヴェルフリは絵を描き始めます。最初に取り組んだ空想の世界の自伝的シリーズ『揺りかごから墓場まで』(1908-1912)では、4年間で2,970頁にわたる物語を紡ぎました。次に着手した『地理と代数の書』(1912-1916)では理想の王国を築く方法を詳細に説き、『歌と舞曲の書』(1917-1922)では独創的な音楽づくりに没頭。自らのレクイエムとして描いた『葬送行進曲』(1928-1930)は、2年間で16冊、8,404頁におよびますが、1930年、腸の病により死去。亡くなる4日前、涙を流しながらもう絵を描けないことを嘆き、『葬送行進曲』は未完のままに終わりました。死後から15年たった1945年、フランスの画家ジャン・デュビュッフェによってアール・ブリュットの芸術家として位置づけられ、広くその存在が知られるようになりました。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2017年4月29日(土・祝)〜2017年6月18日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
東京ステーションギャラリー
|
| 住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 |
| 時間 |
10:00〜18:00
(最終入場時間 17:30)
|
| 休館日 |
月曜日 ※ただし、5月1日は開館 |
| 観覧料 | 一般1,100円(800円) 高校生・大学生900円(600円) 中学生以下 無料
|
| TEL | 03-3212-2485 |
| URL | http://www.ejrcf.or.jp/gallery |
| 割引券 | http://www.ejrcf.or.jp/gallery/campaign.html |
東京ステーションギャラリーの情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
アドルフ・ヴェルフリ《ホテル・シュテルン〔星〕》1905年
ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団蔵 ©Adolf Wolfli Foundation, Museum of
Fine Arts Bern
アドルフ・ヴェルフリ《氷湖の=ハル〔響き〕.巨大=都市》1911年
ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団蔵 ©Adolf Wolfli Foundation, Museum of
Fine Arts Bern
アドルフ・ヴェルフリ《小鳥=揺りかご.田舎の=警察官.聖アドルフⅡ世., 1866
年, 不幸な災=難》1916年
ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団蔵 ©Adolf Wolfli Foundation, Museum of
Fine Arts Bern
アドルフ・ヴェルフリ《フリードリヒ大王の揺りかごの側で》1917年
ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団蔵 ©Adolf Wolfli Foundation, Museum of
Fine Arts Bern
アドルフ・ヴェルフリ《無題(キャンベル・トマト・スープ)》1929年
ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団蔵 ©Adolf Wolfli Foundation, Museum of
Fine Arts Bern
アドルフ・ヴェルフリ《ヴェイエリアーナ・フォン・デュルシア》1917年
ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団蔵 ©Adolf Wolfli Foundation, Museum of
Fine Arts Bern
アドルフ・ヴェルフリ《ネゲルハル〔黒人の響き〕》1911年
ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団蔵 ©Adolf Wolfli Foundation, Museum of
Fine Arts Bern
紙のトランペットを持つアドルフ・ヴェルフリ、1926年
ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団蔵 ©Adolf Wolfli Foundation, Museum of
Fine Arts Bern
自室に積み重ねられた本の横に立つアドルフ・ヴェルフリ、1921年
ベルン美術館 アドルフ・ヴェルフリ財団蔵 ©Adolf Wolfli Foundation, Museum of
Fine Arts Bern