この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
ギッリは測量技師としてのキャリアを積んだのち、コンセプチュアル・アーティストたちとの出会いをきっかけに、1970年代から本格的に写真家として活動を始めました。
ギッリにとって写真とは、現実世界の複製ではなく、フレーミングされた「見られた」視覚的断片によって風景を作り出すための手段でした。彼がこの表現手段を通じて試みたのは、通り過ぎる風景の中に現実とイメージの関係性を見出し、「在」と「不在」、外的世界と内的世界について思索を深めることでした。
本展では、1970年代から晩年にかけてギッリが撮影したイタリアや旅先の風景、アーティストのスタジオ、自宅の室内、美術品、看板やポスター、窓や鏡に映る風景など、多様な視覚的断片によって構成された風景表現を紹介します。あわせて、ギッリの活動を語るうえで欠かせない存在であり、自身もグラフィック・デザイナーとして活動した妻パオラ・ボルゴンゾーニ(1954-2011)の作品や資料も展示し、約20年にわたるギッリの写真に対する多角的な思索をたどります。ギッリが探求し続けた、終わりのない風景に対する解釈と世界観に触れられる機会です。
◆ 作家プロフィール
ルイジ・ギッリ Luigi Ghirri (1943-1992)
イタリアのレッジョ・エミリア県スカンディアーノ生まれ。1970年代より本格的に写真制作に取り組む。色彩、空間、光に対する類まれな美的感覚と、ありふれたものをユーモラスに視覚化する才能によって、主にカラー写真による実験的な写真表現を探求してきた。
また制作活動のみならず、写真専門の出版社「プント・エ・ヴィルゴラ (Punto e Virgola)」を仲間たちと立ち上げ、さらにプロジェクト大学で写真理論に関する講義を行うなど、多岐にわたる活動を展開した。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2025年7月3日(木)〜2025年9月28日(日) |
|---|---|
| 会場 |
東京都写真美術館
|
| 展示室 | 2階展示室 |
| 住所 | 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 |
| 時間 |
10:00〜18:00
(最終入場時間 17:30)
|
| 休館日 |
月曜日 月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館 |
| 観覧料 | 一般 800円(640円) 学生 640円(510円) 高校生・65歳以上 400円(320円)
|
| TEL | 03-3280-0099 |
| URL | https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-5073.html |
東京都写真美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
ルイジ・ギッリ《ボローニャ、1989-90》〈ジョルジョ・モランディのアトリエ〉より 1989-90年 東京都写真美術館蔵
©Heirs of Luigi Ghirri
ルイジ・ギッリ《カプリ、1981》〈イタリアの風景〉より 1981年
©Heirs of Luigi Ghirri
ルイジ・ギッリ《モデナ、1970》〈初期作品〉より 1970年
©Heirs of Luigi Ghirri
ルイジ・ギッリ《ザルツブルク、1977》〈F11、1/125、自然光〉より 1977年
©Heirs of Luigi Ghirri
ルイジ・ギッリ《レッジョ・エミリア、1985》〈F11、1/125、自然光〉より 1985年
©Heirs of Luigi Ghirri