この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
日本における煎茶は、黄檗僧であった売茶翁・高遊外(1675-1763)によって、京都を中心とした知識人の間に広められました。そして、江戸時代後期には、煎茶は抹茶を喫する伝統的な「茶の湯」の形式化が進んでいたことへの反発に加え、同時代の中国文化への憧れを基調とした文人趣味の勃興によって急速に普及し、明治時代前期頃までは煎茶文化の大流行が続きました。
本展覧会は、売茶翁・高遊外所持を含む数々の煎茶道具を紹介するとともに、江戸時代後期から明治に華開いた尾張・三河の煎茶文化を、名古屋出身の文人画家・山本梅逸(1783-1856)と三河の八橋売茶翁・方巌(1760-1828)、中国から渡来し常滑に朱泥急須の技術を伝えた金士恒(生没年不詳)などにスポットを当てて紹介するものです。
◆《朱泥茶銚 銘紅顔少年》をはじめとする煎茶具の数々を一堂に紹介します。
中国の文人文化と密接に関係する煎茶では、道具は、茶銚(急須)や煎茶碗のほか、火をおこすための涼炉、香炉、香盆、棚など工芸品が一堂に介します。展覧会では、明治の日本の文人としてよく知られた奥蘭田が美少年の趣があるとして高く評価した《朱泥茶銚 銘紅顔少年》や煎茶中興の祖として知られる売茶翁・高遊外所持の道具など、魅力的な煎茶具の数々を紹介します。
◆名古屋出身の文人画家・山本梅逸の作品などを通じて、愛知の文人文化を紹介します。
山本梅逸は、画家としての名声はもちろんのこと、煎茶を嗜んだ文人としてもよく知られています。本展では、山本梅逸、愛知の煎茶文化形成に大きな役割を果たした八橋売茶翁、常滑の朱泥急須作りに影響をもたらした金士恒のほかに、瀬戸や常滑で制作された煎茶具、渡辺崋山ら愛知にゆかりのある文人の作品を紹介します。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2016年1月16日(土)〜2016年3月27日(日) |
|---|---|
| 会場 |
愛知県陶磁美術館
|
| 住所 | 愛知県瀬戸市南山口町234番地 |
| 時間 |
9:30〜16:30
(最終入場時間 16:00)
|
| 休館日 |
月曜日 (ただし休日の場合は開館し、直後の平日を休館とします) |
| 観覧料 | 一般 600円(団体480円) 高校生・大学 500円(団体400円) 中学生以下無料 ※団体は20名以上
|
| TEL | 0561-84-7474 |
| URL | https://www.pref.aichi.jp/touji/exhibition/2015/t_sencha/index.html |
愛知県陶磁美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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出展作品・関連画像IMAGES
煎茶具取り合わせ・売茶流(襖絵:山本梅逸)
桐陰煎茶図/山本梅逸/江戸時代/個人蔵
竹編提梁式提籃/伝・売茶翁高遊外所持/個人蔵
器局/中島菊斉作・富岡鉄斎画/大正8年/個人蔵
朱泥茶銚 銘紅顔少年/宜興窯(玉川珍銘)/清時代/個人蔵
梨皮泥茶銚 倶輪珠 銘砂丘/宜興窯/清時代/個人蔵
紫泥茶銚 萬豊順記/宜興窯/清時代/個人蔵
青華磁飛馬文茗煎茶碗/景徳鎮窯(成化六字銘)/明末~清時代/個人蔵
白泥三峰秀才炉/仁阿弥道八/弘化3年/個人蔵
紅泥湯鑵/仁阿弥道八/弘化3年/個人蔵
青磁炉台 /尾形 周平/江戸時代/個人蔵


