この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
開館記念展I「響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき-」では、岩﨑家父子蒐集コレクションを4つの章(Galley 1~4)で展示します。
国宝《曜変天目(稲葉天目)》、国宝・俵屋宗達筆《源氏物語関屋澪標図屏風》をはじめ、所蔵する7件の国宝すべてを、前・後期に分けて公開します。新展示室は、昭和の建築で初めて重要文化財の指定を受けた明治生命館の1階に、当初の建築部分を生かしてつくられています。室内全体が壮麗な大理石造りで、高い天井からはガラス越しに自然光が差し込んでおり、日々で異なる表情を見せる空間となります。
4つの展示室は、中央部の広い「ホワイエ」をとり囲むように設けられ、それぞれの展示室に飾られた名宝たちが、互いの美を響かせ、共鳴させているかのようにも感じられることでしょう。今から約130年前、岩﨑彌之助が東京丸の内に造りたいと願った美術館 - 創設者の想いを受け継ぎ、歴史あるこの近代洋風建築の中に開館します。
本展覧会の3つの見どころ
見どころ1 「重文」の中に「国宝」7つ!?
新たな静嘉堂のギャラリーは、平成9年(1997)に昭和の建造物として初の重要文化財に指定された「明治生命館」の1階です。当時の西洋近代建築の最高傑作ともいわれる意匠設計は、東京美術学校(現 東京藝術大学)教授の岡田信一郎(1883〜1932)と弟の岡田捷五郎(しょうごろう 1894〜1976)によるものです。この古典主義様式の名建築の中に、国宝《曜変天目(稲葉天目)》など、静嘉堂の「国宝」7つを大公開!!
見どころ2 「付藻(つくも)」「松本」、大名物の茶入、400年の謎を解く!
静嘉堂所蔵の茶道具からは、彌之助コレクションのハイライトをご覧ください。その収集の嚆矢とされ、“三英傑”(信長・秀吉・家康)に伝来した唐物茄子茶入の《付藻茄子》と《松本(紹鷗じょうおう)茄子》が登場。それぞれのドラマチックな来歴、そしてこの2つの茶入が大坂夏の陣(1615 年)で大破し、破片から現在の姿によみがえった修理の技、約400年前の漆繕いの超絶技巧を、最新のX線CT画像からひもときます!
見どころ3 響きあう「琳派」と「中国美術」!
静嘉堂の日本美術を代表して、オープニングでは「琳派」の名品が一堂に!「琳派」前期は金にかがやく俵屋宗達筆の国宝 《源氏物語関屋澪標図屏風》を、後期には銀にかがやく名品、酒井抱一筆の 《波図屏風》とともに所蔵の琳派の名品が揃います。その琳派と相対するは、静嘉堂が豊かに所蔵する“中国文化の粋”たる絵画と工芸品、そして古典籍!前期には、気品漂う、崇高な宋~元時代の、後期には明るく清らかな明~清時代の絵画と工芸品を公開。琳派と中国美術の粋が集う、贅沢な空間をお楽しみください。
開催概要EVENT DETAILS
会期 |
2022年10月1日(土)〜2022年12月18日(日)
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会場 | 静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内) Google Map |
住所 | 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F |
時間 |
10:00〜17:00
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休館日 |
月曜日 10月11日(火)、11月8日(火)、11月9日(水) ※ただし、10月10日は開館 |
観覧料 | 一般 1,500円 大学・高校生 1,000円 中学生以下 無料 |
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.seikado.or.jp/ |
静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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