大和文華館THE MUSEUM YAMATO BUNKAKAN

大和文華館大和文華館

大和文華館についてABOUT THE MUSEUM YAMATO BUNKAKAN

大和文華館は、奈良市学園前の閑静な住宅街に位置する美術館で、1960(昭和35)年、近畿日本鉄道(近鉄)の創立50周年を記念して開館。

近鉄の五代目社長であった種田虎雄(おいたとらお 1884~1948)は、大阪・奈良・伊勢といった歴史ある地域に鉄道を敷設している会社として、日本美術の素晴らしさを世界に向けて発信できる施設を沿線に作ることを望んでいた。その計画を一任されたのが、後に初代館長となる美術史家 矢代幸雄(1890~1975)であり、戦後間もない1946(昭和21)年頃より美術館のコンセプト、コレクション収集など、ゼロからの美術館作りが始まった。鑑賞のための美術館、美のための美術館として、矢代が最も重視したのが自然との調和で、東洋の美術は「自然の額縁」のなかにおいて一番美しく見えると考えており、この理念を受けて建物を設計したのが、日本芸術院会員 吉田五十八(よしだいそや 1894~1974)であった。

大和文華館は、蛙股池をのぞむ高台にあり、文華苑とよばれる自然苑に周囲をかこまれている。本館の建築は、外観は桃山時代の城郭をイメージさせる海鼠壁(なまこかべ)、なかに入ると庫裡風の重厚な木組みにささえられた廊下がひろがる。展示場中央に大胆にも設えられた竹の庭は、大和文華館の大きな特色となっている。自然光を取り込む、他に例のない展示空間が広がっている。1985(昭和60)年には、美術研究所を併設、辰野金吾によって設計された奈良ホテル・ラウンジの一部(1909[明治42]年建築)も移築されて文華ホールと名付けられた。

開館50周年を迎えた2010(平成22)年、本館建物の耐震補強やバリアフリー化などの大規模な改修工事を行った。当初設計及びコンセプトの尊重を第一に、よりよい展示空間、鑑賞環境とするよう進めたリニューアル工事であった。

所蔵品は、国宝4件、重要文化財31件を含み、現在2000件を超えている。このほか、故中村直勝博士蒐集古文書(雙柏文庫)664件、近藤家旧蔵富岡鉄斎書画143件、鈴鹿文庫(和書)6、162冊がある。

利用案内INFORMATION

大和文華館 公式サイトURL
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
所在地
〒631-0034 奈良県 奈良市学園南1丁目11番6号
TEL 0742-45-0544
最寄駅
近鉄奈良線「学園前」駅下車徒歩約7分
大阪難波駅から約25分
近鉄奈良駅から約9分
近鉄京都駅から約45分
開館時間
10:00〜17:00 (最終入館時間 16:30)
休館日
月曜日 年末年始 
※ただし、祝日の場合は開館し、次の平日が休館
入館料・観覧料
〈平常展・特別企画展〉
一般630円
高校・大学生 420円
小学・中学生 無料

〈特別展〉
一般 950円
高校・大学生 730円
小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引・1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方と同伴者1名まで2割引
割引クーポン
特になし
美術館名 よみがな
やまとぶんかかん

アクセスマップACCESS MAP

Googlemapで見る

大和文華館
〒631-0034 奈良県 奈良市学園南1丁目11番6号  TEL 0742-45-0544

大和文華館についての感想・評価REVIEWS

この美術館にはまだ感想・評価の投稿がありません。
最初の感想・評価を投稿してみませんか?
(展覧会についての感想・評価は、各展覧会のページよりご投稿をお願いいたします。
こちらは、「美術館」自体についての感想・評価の投稿欄となります。)
感想・評価を投稿する

大和文華館 開催展覧会情報EXHIBITION INFO

大和文華館にて、今後開催予定の展覧会

これまでに大和文華館で開催された展覧会

特別企画展 没後100年 富岡鉄斎 ―知の巨人の足跡―

特別企画展 没後100年 富岡鉄斎 ―知の巨人の足跡―

会期終了

会期:

2024年は、近代日本を代表する知の巨人にして文人画家である富岡鉄斎(1836~1924)の、...

特別企画展 やまと絵のこころ

特別企画展 やまと絵のこころ

会期終了

会期:

やまと絵は、平安時代に日本の風物を描いたことから始まりました。細やかに描き込まれた四季のうつろい、繊細な人物描写によりあらわさ...

特別企画展 朝鮮螺鈿の美

特別企画展 朝鮮螺鈿の美

会期終了

会期:

貝殻を用いて文様をあらわす螺鈿漆器は、朝鮮半島で盛んに制作されました。高麗時代には貝を細かく切り出して菊や牡丹の唐草文様を施し...

特別展 いぬねこ彩彩 ―東アジアの犬と猫の絵画―

特別展 いぬねこ彩彩 ―東アジアの犬と猫の絵画―

会期終了

会期:

人間にとって親しみ深い動物である犬と猫は、東アジアでは古くから絵画のモチーフとして...

文人サークルへようこそ-淇園・鶴亭・蕪村たちがお出迎え-

文人サークルへようこそ-淇園・鶴亭・蕪村たちがお出迎え-

会期終了

会期:

江戸時代中期頃より、画譜の舶載や黄檗僧の来日などによって、中国の明・清時代に隆盛し...

特別企画展 追善の美術 ―亡き人を想ういとなみ―

特別企画展 追善の美術 ―亡き人を想ういとなみ―

会期終了

会期:

「追善」とは、亡くなった人のために生きている者が善い行いをすることによって死者の苦...

陶上の華やぎ ―五彩と色絵―

陶上の華やぎ ―五彩と色絵―

会期終了

会期:

様々な色で陶磁器に文様を描き、彩る技法は、中国で五彩、日本では色絵と呼ばれます。これらの技法は陶磁器の表面に釉薬を施して焼成し...

染織品と松浦屏風 ―織物・染物・刺繍 いろとりどり―

染織品と松浦屏風 ―織物・染物・刺繍 いろとりどり―

会期終了

会期:

糸を紡ぎ、布を織り、染め、縫う。こうしてできた染織品は、古くより人々の生活を豊かに...

特別企画展 隠逸の山水

特別企画展 隠逸の山水

会期終了

会期:

巷の喧噪を離れて暮らすことは、古くから文化人たちの憧れでした。 本展覧会では「隠逸の山水」と題し、静けさに満ちた情景を描き出し...