泉屋博古館東京SEN-OKU HAKUKO KAN MUSEUM TOKYO

泉屋博古館東京泉屋博古館東京

泉屋博古館東京についてABOUT SEN-OKU HAKUKO KAN MUSEUM TOKYO

泉屋博古館東京は、住友家が蒐集した美術品を保存、展示する美術館 泉屋博古館(せんおくはくこかん)の東京である。

現在、泉屋博古館は、京都と東京分館の2カ所で収蔵品やそれに関連する作品の展覧会を開催している。京都の泉屋博古館は春翠が別荘として求めた鹿ヶ谷の地にあり、東山の穏やかな山容を望む風光明媚な環境の中にある。また「泉屋博古館東京」は交通至便な六本木の地にありながらも、緑が多く静寂な環境の中に位置している。

住友家の美術品で最も有名なものは、第15代当主 住友春翠(すみとも しゅんすい 1864-1926)が明治中頃から大正期にかけて蒐集した中国古銅器と鏡鑑である。これは中国以外では質量ともに最も充実したコレクションとして世界的にも高く評価されている。泉屋博古館はこの貴重な青銅器と鏡鑑500点余りを保存公開するための財団法人として昭和35年に発足し、昭和45年には京都鹿ヶ谷の地に4室からなる青銅器と鏡鑑の展示室が完成した。

泉屋博古館の名称は、江戸時代の住友の屋号「泉屋」と900年前に中国で皇帝の命によって編纂された青銅器図録『博古図録』からとられている。

その後も住友家から数々の美術品の寄贈を受けた泉屋博古館の収蔵品は、現在3000点以上を数える。収蔵品の増加に伴い、昭和61年に青銅器展示館の傍らに新展示室を増築し、さらに平成14年に東京六本木に「泉屋博古館分館」として開設した。

「泉屋博古館分館」は、2020年1月より2021年3月まで改修工事のため休館し、2021年4月、館名を「泉屋博古館東京」に改称。2022年3月リニューアルオープン予定である。


◆ 泉屋博古館の収蔵品

泉屋博古館が所蔵する美術品は、先に述べた中国青銅器・鏡鑑の他に中国・日本の書画、洋画、近代陶磁器、茶道具、文房具、能面・能装束など多様である。そしてこれら収蔵品の多くも、住友家第15代当主春翠が蒐集したものである。春翠は青銅器コレクターとして有名であったが、彼の美術品に対する関心は青銅器に留まらず、大変広い範囲に及ぶものであった。

春翠は、茶の湯や能楽といった日本の古典芸能を嗜み、日本家屋で日本画を鑑賞するといった伝統的な数寄者の生活を楽しみ、その一方で当時としては先進的な西洋風の生活も楽しみ、洋画をはじめとする近代美術にも深い理解を見せている。さらに中国文人の生活にも憧れ、青銅器や文房具に囲まれた書斎で篆刻を嗜むといった文人的生活も楽しんでいた。

このように様々な文化に興味をもった春翠は、美術品も自らの美意識にかなったものを洋の東西、新旧を問わずに蒐集しており、これが今日の泉屋博古館収蔵品の母胎となっている。

春翠以外の収集品では、春翠の長男である寛一の中国明清代の絵画を中心とするコレクションや16代当主友成が蒐集した作品、また春翠以前から住友家に伝来したものも若干あり、コレクションに一層の彩りを添えている。

利用案内INFORMATION

泉屋博古館東京 公式サイトURL
https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/
所在地
〒106-0032 東京都 港区六本木1丁目5番地1号
TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
最寄駅
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅下車すぐ 駅直結 泉ガーデン内 4Fよりエスカレーターを上がり、泉はしを渡る
開館時間
11:00〜18:00 (最終入館時間 17:30)
※金曜日は19:00まで開館(最終入館時間 18:30)
※企画により変更があります
定休日
月曜日 
(祝日の場合は翌平日)、展示替期間
入館料・観覧料
一般 1,000円
高・大学生 600円
中学生以下 無料
※20名以上は団体割引料金
※障がい者手帳提示の方ご本人と同伴者1名まで無料
※企画により変更があります
割引クーポン
特になし
美術館名 よみがな
せんおくはくこかんとうきょう

アクセスマップACCESS MAP

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泉屋博古館東京
〒106-0032 東京都 港区六本木1丁目5番地1号  TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)

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